CAFE BOOKS WAKUSEI

酒から教わった大切なこと 本・映画・音楽・旅・食をめぐるいい話

 都心から電車で小一時間ほどのところに住んで、四十年近くになる。
それ以前は渋谷の青山学院のすぐ横にいたが、あそこは夜の遅い町だったから夜の十一時頃に酔っ払った友人たちが訪ねてきたり、飲みに出てこい、と呼び出されたり、狭い家に何人もが押しかけてきて夜っぴて飲んだりという悲惨な生活だった。

 そういうことに疲れて、今の町に移った。ここは朝の早いところで、夜もまた早い。
家からそう遠くない馴染みの店は、母親と娘とお手伝いの女性と三人でやっているが、平日は四時半から、土日は四時から開店する。
土地柄、鯵の肴がうまい。
ビールから始めるが、その店では日本酒か焼酎かと迷いはしても、ウイスキーはシーバスだけで、それを炭酸でもらう。 あっという間に九時になり、閉店である。

 飲み屋もバーも、早い時間からやっている店が好きで、まだ明るいうちから飲みたい方だ。
暮れなずむ中、グラスや盃を傾けるのは至福である。(プロローグより)

極上の酒コラム118本所収。
バーで、居酒屋で、寝室で…
〈酒場〉で過ごす時間をいろどる本の話と映画の話がつまったエッセイ集。
作家、翻訳家、エッセイスト、ミュージシャンで、アメリカ文化や映画、音楽、ファッションに造詣の深い著者が雑誌・新聞等で発表してきた、本・映画・音楽・旅・食と酒にまつわるいい話を集めました。
酒———。酔うほどに、読むほどに、人生を豊かにしてくれるもの。
そして、毒のなかでは極上のもの。

著 者 : 東 理夫
発行年 : 2018年
製 本 : ソフトカバー 301ページ
サイズ : H182mm×W128mm
出版社 : 天夢人
状 態 : 古本

ストアで見る

酒から教わった大切なこと 本・映画・音楽・旅・食をめぐるいい話 | BOOKS